富士川碧砂【占い師口コミ】

老舗呉服店の娘として生まれ、日本文化や伝統が身近にある環境で育った富士川碧砂先生は、幼少期から感受性が豊かだったといわれています。着物や所作、美意識に囲まれた生活は、人の心や運命の流れを繊細に感じ取る感覚を自然と育んでいったのかもしれません。しかし、その人生は突然の病によって大きく転換することになります。

重い病に倒れ、臨死体験を経験したことを境に、これまでとは異なる世界の在り方を認識するようになったと語られています。目に見える現実だけでなく、普通の人には捉えにくい存在や気配を感じ取れるようになり、生と死の境界に触れた体験は人生観そのものを変える出来事となりました。この経験を通じて、人間の運命や魂、見えない世界への探究心が一層深まっていったようです。

その背景には、臨死体験後に強く意識するようになった家系の影響もあります。祖母はイタコとして活動していた霊能者であり、幼い頃から精神世界や人の縁についての話を聞く機会があったとされています。そうした記憶と自身の体験が重なり合い、占いという分野への関心が確かなものへと変わっていきました。

その後はタロットカード、西洋占星術、周易、方位取りなど、体系の異なる占術を幅広く学び、研究を重ねていきます。一つの占いに偏ることなく、複数の理論や技法を習得することで、相談内容に応じた柔軟な鑑定が可能となりました。地道な鑑定経験を積み重ねる中で実力が評価され、占い師としての知名度も徐々に高まっていきます。

転機の一つとなったのが、BS朝日の音楽番組オシタマへのレギュラー出演です。番組内で旬のアーティストを鑑定し、その内容が的中したことで話題となり、芸能関係者の間でも注目を集める存在となりました。この出来事をきっかけに活動の幅が広がり、一般層からの認知度も一気に上昇したといわれています。

現在、東京都中野区にある鑑定サロンは口コミを中心に人気が広がり、予約が取りにくい状況が続くことも珍しくありません。恋愛や仕事、人間関係、人生の方向性など、現実的な悩みに対しても具体的で分かりやすい助言を行う姿勢が、多くの相談者から信頼を集めています。

また占い師としての顔だけでなく、寺瀬今日子の名義で声優としても活動しており、その多才さも大きな特徴です。表現力や言葉の選び方に長けている点は、鑑定の際にも生かされており、伝える力の強さが印象に残ると感じる人も少なくありません。占い師は多面的な経歴を持つ人が多い職業ですが、その中でも富士川碧砂先生は、臨死体験と家系の影響、専門的な占術研究、メディア出演という異色の歩みを重ねてきた存在といえるでしょう。